2018年ベストアクト
言うほどライブを観に行ってる訳ではないけど、
今年は昔からの思い入れ含めて、
群を抜いて良かったのが一つ。
あれはまだちゃんと音楽を聴き始める前、
深夜にカウントダウンなんちゃらがやってた頃に、たまたま目に留まって、
まだ日本人が英詞を歌う事すら新鮮に感じていた自分に突き刺さったバンドがあった。
忘れもしない「FEEL」のPV、
お面をトレードマークにしたおちゃらけた雰囲気とポップさ、奇怪な人たち。
程なくして厚別西のツタヤへ走る14歳。
漫画『BECK』を知り、聴き漁り、沼に沈む。
高校生になって、ギターを手にして初めて曲を通してコピーしたのは「TONIGHT,TONIGHT,TONIGHT」
何となくFを押さえられるようになった。
ギターのストラップはヒダカトオル氏の使うギブソンのサンダーボルト(赤)を今でもずっと愛用している。
リヴァース御大リスペクトで黒も使ってるけど。
当時、家にパソコンがなかった為、情報収集はライナーノーツや雑誌、ラジオ、WOWOW、
ガラケーのサイトでのブログ。
並行して別プロジェクトでも活動をしていた事もバッチリ知っていて、
丁度『PERKEST!』の発売に併せてステラプレイスのHMVでインストアライブがあった。
これが人生で初めて観たライブだった。
2010年、当のバンドは散開。
北海道での最後のライブはライジングサンロックフェスティバルだった。
ほぼ最前で観てたらカップルの彼氏の方に頭突きされた。
同年の大学の学祭ではセットリストほぼ再現でコピーした。
世界を狂わされておよそ10年、
何もかもが変わっていく中で、
始めの礎や楔となったのはヒダカトオル氏の作る楽曲であり、
そこからルートが延びて今に至る。
サンプリング的な手法もパクらせて頂いている。(すんません、GIGSに書いてあったんで)
オンコードやクリシェも大好きである。
そんな中で再び観るチャンスが到来した2018年11月23日、
Thistime records 15周年企画。
GALLOWの名に驚くと共に納得していた。
出番前に会場入りしていたヒダカトオル氏に偶然遭遇し、挨拶(苫小牧の活性の火にて既にコンタクト済み)を済ませ、
今回の経緯を報告。
それだけでも感涙ものである。
出番が来て、ステージから少しだけ離れた所で観ていると、
ヒダカトオル氏がヤマハのエレキと赤いサンダーボルトのストラップで登場。
服装の系統は違うものの、あの頃と同じ姿で現れた事に何もかもがフラッシュバックして鳥肌が立った。
一曲目、『TEENAGE CRISIS』
ずりー!!ずりーよ!!
「あの頃の曲はやらないから期待しないで〜」と言ってたのに!!
“I should know you are crying”
泣かせに来てるじゃないか!!
涙腺、決壊。
自分はやはり彼の作るポップソングや歌メロがひどく好きだ。
当時と比べてかなりアレンジされてたけど、
一音目ですぐにわかった『ANTICEPTIC』
あの日も聴いた曲。
嗚咽を漏らしながら踊り狂うおれ。
周りの反応はさておき(見る余裕なかったし)
間違いなく最高なライブだった。
終演後も挨拶したかったが、タイミングを逃して出来ず。
ただ、この10年の何もかもが繋がって成果の出た日だった。
あのワクワクも熱気も切なさもあの子もあいつらもあの場所もこの場所も全て。
やはり憧れというか、勝手に師と仰ぎ尊敬の念を抱いている人物と繋がるという事は別格で、
大昔にサインを入れてもらった「GHOST」のシングルの文字は今だに輝いている。
やりたい事がまた増えた。
そんな、私情入りまくりの2018年のベストアクトだった。