スパイディとおれ

およそ、20数年の付き合いである。

正直いつ知ったかわからん。

少なくともマヴカプ出る頃には知ってたと思う。

まぁ、とりあえず人生的にオールドファンなので観てきました、

スパイダーバース。

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いやいや、吹替でピーターが刹那・F・セイエイなのはカッコよすぎるでしょ。

元々この人よ。

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スゲー良かった。超泣いた。

だいたいの事はフィルマークスに書いたのでアレだけど、

まず、MJと上手くやってる世界線...ってのがグッときたよね。

あとは救えなかった人との再会だったり、「スパイダーマン」だからこその悩みというか、辛い過去をわかってくれる存在がいるっていう、

まぁそこは今作の一つの売りではあるんだろうけど。

スパイダーハムもちゃんと出てきて良かったね。

アイツの元々の設定メチャクチャすぎて正気の沙汰じゃないけど。

 

ちゃんと知るようになったのはサム・ライミ版をリアルタイムで観てからだったもんで、そこのオマージュがあったのはかなり嬉しかったなぁ。

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映画版はいくつかあるんだけど、

とりあえず監督毎にナンバリングされているの観とけばOKです。

サム・ライミ版の3はヴェノムが華奢でコレジャナイ感あるけど、ハリー絡みで泣けますね。

サム・ライミシリーズで一番好きかも。

キルスティンはブスじゃない。

 

あとは残念ながら打ち切りになってしまったマーク・ウェブ版、これも素晴らしい。

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何が素晴らしいって、あのマーク・ウェブですよ。

『(500日)のサマー』の。

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いや、なんでこの人がヒーローものを?と思うでしょ。

もうね、ラブストーリーですよ。切な~いの。

なんたってこの監督ですからね、間違いない。

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このマーク・ウェブ版に関しては1作目と2作目を通して観てください。

エマ・ストーンちゃんのグウェン・ステイシーがもうグウェン。

いや、おれは前髪パッツンが好きなのかもしれない。

あとはもうデイン・デハぁ~ん。身体弱い。

プロットとしては原作に忠実なので、

これを観ると「スパイダーグウェン」という存在がよりグッと来ますね。

 

さて、スパイダーバース公開ということで、原作の方がちょっと安くなってるそうな。

(1500円ぐらい?)

お話としては全く違いますね。

ハッキリ言ってめちゃくちゃ良くわからん。

ざっくり言うと、「主食がスパイダーマン」な吸血鬼一族が色んな世界線を越えてスパイダーマン狩りをしまくってるもんだから、こりゃマズいと気づいたスパイダーマンたちが流石にやべーわとなるお話です。

何がわけわからんって、もうみんなだいたい格好が同じ。

そりゃスパイダーマンだもの。

スパイダーマン、青スパイダーマン、黄スパイダーマンみたいな感じでは分れちゃいない(そんな感じのは居るには居るけど)

あと、クローン多過ぎ(アメコミ全般に言える)

ただ、何が面白いって、あらゆる世界線スパイダーマンが居るんですよ。

インド出身のスパイダーマンとか西部時代のスパイダーマンとか。

ここで更にややこしくさせるのが、本来違うキャラクターがスパイダーマンになってるパターンがあるのよね。

ブルース・バナー(ハルク)がスパイダーマンとか、

サイロックの兄がスパイダーマンとか。

もうほんとに色んなスパイダーマンが居るんですよ。

何がすごいって、東映版とか日本の漫画版もちゃんとマーヴェルオフィシャルとして

このスパイダーマンたちに入ってるのね。

しかもちゃんと見せ場のあるポジションで。

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この巨大ロボ(レオパルドン)もそれなりに活躍します。

 

そんな訳で、映画観て原作気になる方はそれなりの覚悟を持ってお読みください。

アメコミってそういうもんだから。

まぁ、「アース」っていうパラレルワールドの概念については成程なーとなるかも。

実はこの概念ってすごい発明だと思ってます。

…というか、映画版スパイダーバースを観てからね。

「実写化」とか「映画化」とかって、原作厨がマウントとってくるじゃないですか。

まぁおれもそうだけど。

別物として考えりゃいいけど、やっぱ繋がっていてほしいというか、

愛あると「おっ」ってなるじゃない。ちゃんと好きな人が作っていれば。

このスパイダーバースのすごいとこって、

「うん、全部OK!」って言っちゃったとこなんですよ。

ドラゴンボールで言うと、作者が苦言を呈したハリウッド版もアリにしちゃうっていう。

(流石にあのドラゴンボールが良いと言う人はそうそう居ないと思うけど。おれも観てないし。)

しかも、ただ「それとこれは別のお話」って割り切るんじゃなくて、

ちゃんと利用して許容できるようになってるのよね。

原作厨「設定違う!!」に対して、

「まぁ、こういう可能性もあるからね」と黙らせられる。

不思議だよね、同じこと言ってんのに納得できちゃう。

多分、「あくまでオリジナルは殺さない」ってことが良いんだと思う。

コミック、アニメ、映画という「みんなにとってのオリジナル」も。

今回の映画版だと、そこで更にメディアの違いさえも上手く取り入れて面白く提示してくれている。

こりゃあ傑作ですよ。

 

おおよそ褒めておりますが、このスパイダーマンというコンテンツに対して声を大にして言いたい不満もある。

 

何故、スパイダーパンクを無視した!?

 

何故、PS4の追加コンテンツ(ハリー編、マイルズ編、シンビオート編)がこのタイミングで出ない!?

まぁ、久々にゲームやって嬉しい追加もありましたけどね。

 

そんなこんなで、変な色の蜘蛛を見つけたらとりあえず咬ませないで殺すか逃がすかすると思います。

大いなる力には大いなる責任が伴うので。

もう、そんなん具合悪くなっちゃう。

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